第7回サイエンスフォトコンテスト審査結果報告

たくさんのご応募ありがとうございました。
全国から寄せられた応募作品の中から、見事に入賞された方々の作品を、ここに発表させていただきます。

1.コンテスト概要

(1)コンテスト名
第7回サイエンスフォトコンテスト
(2)応募テーマ
「発見!身近な科学の不思議や驚き」
(3)応募期間
令和6年8月1日(木)~10月31日(木)
(4)賞【一般部門】
●最優秀賞(1点) 受賞盾、副賞として商品券10万円
●サイエンス賞(5点) 受賞盾、副賞として商品券1万円
受賞作品は令和7年度(第66回)科学技術週間ポスターに採用され、科学技術週間等に配布されます。
  【中高生部門】
●最優秀賞(1点) 受賞盾、副賞として図書カード3万円
●優秀賞(3点) 受賞盾、副賞として図書カード5千円

2.審査員(敬称略・五十音順)

委員長

伊知地 国夫
日本自然科学写真協会 副会長

委 員

荒木 泰晴
バンリ映像 代表
伊藤 洋一
日本科学未来館 副館長
綿貫 啓一
埼玉大学大学院 教授

3.受賞作品(順不同)

一般部門

★最優秀賞 (1作品)
「アンチテイル」

撮影者 川口 勉
撮影者からのコメント
琵琶湖から写した紫金山・アトラス彗星です。彗星の明るい頭部から下方にサーチライトのような光が伸びていますが、これは真っ直ぐに見える彗星の尾が空間的にはカーブを描いていて、その末端が頭部の先に見えている状態で、アンチテイルと言う現象になります。

★サイエンス賞 (5作品)
「蜘蛛の糸・ レインボーアート」

撮影者 平田 晃一
撮影者からのコメント
蜘蛛の糸にピントを合わせて意図的にブラして撮影しました。逆光で暗い背景で撮影すると、
まるでCGのカラフルなラインアートのような写真になります。

「レッドスプライト」

撮影者 横山 栄治
撮影者からのコメント
発雷時に上空に発生する高高度発光現象のレッドスプライト

「高温変形最中の鎂合金」

撮影者 ゴン ウー
撮影者からのコメント
MLFに設置している工学材料回折装置「匠」を用いて、マグネシウム合金試験片の高温引張変形中の様子です。変形中に連続撮影した写真をもとに、試験片表面の黒い線の距離変化から巨視的ひずみを算出でき、中性子回折で測定した微視的ひずみと組み合わせることで、高温変形機構を解明することが可能です。なお、マグネシウムの漢字表記は「鎂」であり、美しい金属でもあります。

「透明カマキリの上半身」

撮影者 八田 稔久
撮影者からのコメント
最新の生物組織透明化技術でカマキリの透明化に成功しました。内部構造も保存されているので昆虫の解剖学に技術革新をもたらすことが出来ると良いなと思います。

「変身」

撮影者 僕ちゃん
撮影者からのコメント
雨が降る日公園に撮影に行きました。ナメクジがアブラムシを食べに沢山いました。ナメクジが茎を降りていると水滴が顔に付き表面張力なのか付きました。水の中に草が映ったとき撮影しました。

中高生部門

★最優秀賞 (1作品)
「奇跡の一輪」

撮影者 西山 愛莉奈(慶應義塾湘南藤沢中等部3年)
撮影者からのコメント
このツツジは白い花弁のものとピンク色の花弁のものがあるが、2つの株が近くにあったからかこの一輪が生まれました。受粉によるものなのか、遺伝子によるものか。まだわかりませんが、いずれにしろ奇跡的に生み出されたきれいな花だと思います。

★優秀賞 (3作品)
「境界線」

撮影者 是永 朝子(聖心女子学院中等科1年)
撮影者からのコメント
この夏北海道旅行で旭山動物園に行った時の写真です。旭山動物園ならではの開けた景色でゲリラ豪雨を綺麗に写せました。ゲリラ豪雨の予兆として挙げられる黒い積乱雲もあり、まさに夏の風物詩をわかりやすく表した一枚です。

「銅の新しい折出形状」

撮影者 小泉 瑠愛(都立小石川高等学校1年)
撮影者からのコメント
これは、私が普段研究している銅の葉というものです。これは、装置に工夫をすることで銅が先行研究では発見されたことのない形状での析出をしています。電子顕微鏡で析出した銅を見たところ、このように銅の結晶が綺麗に積み重なっていました。

「ドップラー効果の可視化」

撮影者 山田 菜摘(大谷高等学校2年)
撮影者からのコメント
水面波を観察する装置を手作りしました。この装置を使って、救急車が目の前を通過したときにサイレン音の高さが変わるドップラー効果という現象を、水面波の波長の差でわかるようにした様子を撮影しました。

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