第5回サイエンスフォトコンテスト審査結果報告

たくさんのご応募ありがとうございました。
全国から寄せられた応募作品の中から、見事に入賞された方々の作品を、ここに発表させていただきます。

1.コンテスト概要

(1)コンテスト名
第5回サイエンスフォトコンテスト
(2)応募テーマ
「発見!身近な科学の不思議や驚き」
(3)応募期間
2022年8月1日(月)~2022年10月31日(月)
(4)賞【一般部門】
●最優秀賞(1点) 商品券10万円、科学技術関連グッズ、表彰盾
●サイエンス賞(5点) 1万円分の商品券、科学技術関連グッズ、表彰盾
受賞作品は令和5年の「第64回科学技術週間」ポスターに採用され、科学技術週間等に配布されます。
  【中高生部門】
●最優秀賞(1点) 図書カード3万円、科学技術関連グッズ、表彰盾
●優秀賞(3点) 図書カード5千円、科学技術関連グッズ

2.審査員(敬称略・五十音順)

伊知地 国夫
日本自然科学写真協会(SSP) 副会長
石田 寛人
科学技術団体連合 会長
森田 菜絵
株式会社マアルト 科学映像プロデューサー
森田 由子
国立研究開発法人科学技術振興機構 専門役

3.受賞作品(順不同)

一般部門

★最優秀賞 (1作品)
「真夜中の不思議」

撮影者 加藤 久豊
撮影者からのコメント
都市部の夜空は溢れる光(光害 light pollution)で汚れ切っていますが、ここ、鹿児島県の離島「吐噶喇(トカラ)列島」の諏訪之瀬島では、クリアーな夜空を見ることができます。訪れたのは夏の月夜…積乱雲が月光に照らされて光っています。雲の下は雨が降っていますが、雲の上には天の川と星々が輝いています。不思議な光景ですが、空気が光で汚染されていない証拠ですね。

★サイエンス賞 (5作品)
「朝日が三つ出た!」

撮影者 紅露 雅之
撮影者からのコメント
倶知安町富士見橋のこの辺りは、冬は氷点下20℃を下回る日もつどつどある。近くを流れる尻別川から立ち昇るけあらしを撮っていると、反対側を見ると、やや太陽が三つもある。幻日という現象らしいが、早朝、晴れていて無風という条件下で時折起こる現象らしい。なんとラッキーなことに私自身は2度目の遭遇だ。撮影:2月27日AM6:47 

「夕焼け空にサンピラー<光柱>」

撮影者 秋田勲
撮影者からのコメント
2022年9月24日夕方、太陽が沈み冷気が感じられる。そして夕焼けが赤く染まりつつ、現れてきたのは垂直に伸びる光の柱である。やがて成長するかのようにみるみる伸びて15度ぐらいに達したが、10分ほどで消えていった。不思議な眺めであった。Canon6D F6.3 f=50mm 露出1/160s ISO400

「月暈現象」

撮影者 マロン爺さん
撮影者からのコメント
月の入りの少し前、月の周囲に暈現象が見られました。湿気の多い日に時々見られるとのことでしたが、珍しく感じ見入っていました。

「秋桜目線。」

撮影者 須田 康之(フリーランス・自営業)
撮影者からのコメント
虫たちの瞳の不思議。飛ぶ者にはそれを助けるチカラを、捕食するものにはそれを補うチカラが、それぞれに与えられている。。そんな神秘を想いながら撮影しています。

「四極電磁石ダクト内鏡面反射像はレイトレーシングの夢を見るか」

撮影者 魚田 雅彦(高エネルギー加速器研究機構/J-PARC)
撮影者からのコメント
J-PARC MRシンクロトロン加速器の多数のビーム収束用電磁石の内部の真空ダクトの一部は、出来るだけビームを通せるよう上下左右を広くするため角の丸い正方形を45度回転させた形状をしています。内面は超高真空への対応として電解研磨によって平滑化され曲面と平面の合わせ鏡状になっているため、メンテナンス時に覗き込むと奥のベローズの櫛状のフィンガーコンタクト等が複雑な反射像を描き出すのが見えます。

中高生部門

★最優秀賞 (1作品)
「龍」

撮影者 宮嶋 舟・宮嶋 櫂(市立札幌開成中等教育学校2年)
撮影者からのコメント
アゲハの幼虫の殻は脱ぎ捨てたあとに自分で食べてしまいますが、前蛹の殻は自身で食べられないために残ります。この殻を、学校に貸し出された電子顕微鏡(日立ハイテク提供)で撮影しました。意外にもトゲトゲしい部分があり、どの部分なのかを引き続き調査していきたいです。

★優秀賞 (3作品)
「花火の流れ星」

撮影者 岩田 美那(茨城県立竜ヶ崎第一高等学校附属中学校2年)
撮影者からのコメント
取手の花火大会に行ったとき、花火が散った瞬間にシャッターを切りました。花火は半球形の玉皮に酸化剤、炎色剤、可燃剤を詰めて、打ち上げられます。今回は金色だったのが印象的で、とても綺麗でした。

「アルミカップの舞」

撮影者 山田 菜摘(大谷中学校3年)
撮影者からのコメント
私たちは、ボウルやフライパンなど、身の回りの物を組み合わせてバンデグラフ起電機という静電気発生装置を手作りしました。写真は装置の上におかず入れのアルミカップをのせて静電気を発生させると、同じ種類の電気が反発しあって舞います。イベントなどで大好評な実験です。

「私だけのイルミネーション」

撮影者 勘田 由衣(岡山県立岡山一宮高等学校1年)
撮影者からのコメント
カメラの扱いにまだ不慣れで色々な設定を試していたとき、教室の蛍光灯を撮りたまたま発見した光景。失敗からの発見もあると改めて実感しました。

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